ハンガリー向けフィルム合板の供給事例
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今回、森票(Senpiao)は、ハンガリーの建材輸入会社向けにフィルム合板の初回注文を生産・出荷しました。
このお客様は、もともと複数の合板サプライヤーから仕入れを行っており、調達先がないわけではありませんでした。
一方、実際のプロジェクトでは、従来の製品が求める使用条件に十分対応できていないという課題がありました。
そのため、新しい仕入先を探す目的は、単にサプライヤーを増やすことではなく、実際の使用環境に合った型枠合板を安定して供給できるメーカーを見つけることでした。

お客様がフィルム合板に求めていたこと
打ち合わせを進める中で、今回のコンクリート型枠用合板について、特に重視されていたのは次の4点でした。
1.ロットごとの品質安定性
継続的に合板を輸入するお客様にとって、最初の1ロットだけ品質が良くても十分ではありません。
今回のお客様は、
· 芯材の構成
· 接着状態
· 厚さのばらつき
· 板面の平滑性
などについて、ロットが変わっても安定した品質を求めていました。
輸入業者や建材販売会社にとって、ロットごとに品質差が大きいと、その先の施工現場や販売先にも影響します。
そのため、継続発注を前提とした品質の安定性は、新しい合板メーカーを選定するうえで重要な条件の一つでした。
2.安定した耐水性能
今回のフィルム合板は、主にコンクリート型枠として使用されます。
型枠合板は施工現場で水分や湿気にさらされるため、内部の接着状態が不十分な場合、使用中に剥離や接着不良が発生しやすくなります。
フィルム合板の耐水性は、表面のフィルムだけで決まるものではありません。
芯材となる単板の品質、接着剤、塗布状態、熱圧工程、木口の処理なども、湿潤環境での使用性能に関係します。
そのため今回は、表面材だけを変更するのではなく、板全体の構成を含めて製品仕様を確認しました。
3.高温環境を考慮した製品仕様
お客様の使用環境では、耐熱性についても一定の要求がありました。
一般的なコンパネや標準仕様の型枠合板をそのまま提案するのではなく、実際の使用条件を確認したうえで、
· 接着剤の仕様
· 芯材構成
· 接着の安定性
· 熱圧条件
などを総合的に確認する必要がありました。
今回は既製の仕様をそのまま当てはめるのではなく、お客様の用途に合わせて製品構成を確認しました。
4.繰り返し使用時の安定性
お客様がもう一つ重視していたのが、型枠として繰り返し使用した場合の性能です。
コンクリート型枠用合板の調達コストは、1枚あたりの購入価格だけでは判断できません。
使用回数が少ない段階で剥離、反り、木口の損傷、フィルムの傷みなどが発生すると、交換頻度が高くなり、結果として実際の使用コストが上がります。
そのため今回のお客様は、価格だけではなく、繰り返し使用した際の安定性も重視していました。

お客様の使用条件に合わせた製品仕様
従来使用していた製品について確認した後、一般的なフィルム合板をそのまま提案するのではなく、実際の使用条件に合わせて製品仕様を検討しました。
芯材構成
森票の生産拠点がある中国・広西地域は、ユーカリ材の産地の一つです。
今回の注文では、品質の安定性と繰り返し使用時の性能を考慮し、単板の選別や芯材の構成、板面の平滑性などを確認しました。
芯材を安定させることは、その後の接着や熱圧だけでなく、完成した型枠合板の安定性にも関係します。
耐水性・耐熱性を考慮した接着
今回、お客様が特に重視していたのが耐水性と耐熱性でした。
フィルム合板は複数の単板を接着して製造するため、外観上は問題がなくても、内部の接着が安定していなければ、厳しい使用環境で剥離や接着不良につながる可能性があります。
そのため、接着剤だけを見るのではなく、塗布状態、接着品質、熱圧条件などを含めて製品全体として確認しました。
熱圧工程の管理
熱圧は、合板の接着状態や板材全体の安定性に関わる工程です。
今回の注文では、確認した製品仕様に合わせて熱圧条件を管理し、単板と接着剤が安定して接着するよう生産を行いました。
耐水性、耐熱性、繰り返し使用時の性能は、一つの工程だけで決まるものではありません。
原材料、芯材構成、接着、熱圧などを組み合わせて考える必要があります。
繰り返し使用を考えた製品構成
型枠合板の繰り返し使用には、
· 芯材品質
· 接着性能
· 耐水性
· 熱圧
· フィルム品質
· 木口処理
など、さまざまな要素が関係します。
また、実際の使用回数は、施工方法、脱型方法、保管環境、使用後のメンテナンスなどによっても変わります。
そのため、今回の注文では固定した使用回数を保証するのではなく、お客様の使用条件を確認したうえで、繰り返し使用を考慮した製品仕様を検討しました。
サンプル確認から製品仕様の決定へ
お客様には、取引の初期段階で実際のフィルム合板サンプルを手に取って確認していただきました。
これにより、板材の構成や表面仕上げ、製品全体の状態を実物で確認していただくことができました。
その後も耐水性、耐熱性、品質の安定性、繰り返し使用などについて打ち合わせを行い、実際の用途に合わせて製品仕様を決定しました。
欧州向けのフィルム合板については、プロジェクトに応じて以下の仕様を確認できます。
· サイズ
· 厚さ
· 芯材構成
· 接着剤
· フィルムカラー
· マット/グロス仕上げ
· 輸出梱包
規格外サイズや通常仕様とは異なる性能要求についても、用途や注文条件を確認したうえで生産可否を検討します。

製品確認から初回注文・出荷まで
今回のお客様は、すでに複数の仕入先を持っていました。
それでも新しいメーカーを探していた理由は、既存の製品では品質の安定性、耐水性、耐熱性、繰り返し使用という複数の要求を十分に満たせていなかったためです。
芯材、接着、熱圧、表面仕様などについて確認を進め、お客様の用途に合わせた製品仕様を決定しました。
内容をご確認いただいた後、森票への初回注文が正式に決まりました。
生産時には、芯材構成、接着状態、熱圧、フィルム表面、厚さ、板面状態など、今回確認した仕様に関わる項目をチェックしました。
完成後は出荷前検査を行い、生産状況や積載状況についてもお客様へ共有しています。
現在、このハンガリー向け初回注文は、生産・品質確認・積載まで完了しています。
今回の対応の流れ
従来品が使用条件を十分に満たしていない
→ 新しい製品・仕入先を検討
→ 耐水性・耐熱性・品質安定性・繰り返し使用の要求を確認
→ 使用条件に合わせて製品仕様を調整
→ サンプル確認
→ 初回注文
→ 生産・品質確認
→ 積載・出荷
フィルム合板を調達する際に確認したいポイント
仕入先が複数あっても、すべてのプロジェクトに同じ型枠合板が適しているとは限りません。
特に耐水性、耐熱性、品質の安定性、繰り返し使用を重視する場合、1枚あたりの価格だけでは実際の使用コストを判断しにくくなります。
フィルム合板やコンクリート型枠用合板を調達する際は、次のような点も確認する必要があります。
· 実際の施工環境に適した製品か
· 芯材や接着剤が用途に合っているか
· 標準品で対応できない場合、仕様調整が可能か
· ロットが変わっても品質を安定させられるか
· 継続的な生産・輸出に対応できるか
現在使用している型枠合板で、剥離、耐水性、繰り返し使用などに課題がある場合、単純に別の低価格品へ変更するだけでは、同じ問題が繰り返される可能性があります。
まず現在の製品がどのような使用環境で、どのような問題が起きているのかを整理し、その条件に合わせて芯材、接着、製品仕様を確認することが重要です。

